岩津ねぎの栽培では古くから但馬牛の堆肥、稲わら、籾殻、茅などの有機農法が主流でした。現在もその伝統を受け継ぎ、牛糞や有機物を堆肥化して畑に還元する仕組みが続いています。2005年には「市土づくりセンター」が設立され、地域全体で堆肥の品質向上と環境保全を両立しています。
病害虫の蔓延を防ぐため、ねぎ畑を隣接させない「団地化を避けた栽培」も昔からの知恵として受け継がれています。この手法が多様な作物や森林が入り交じる「パッチワーク状の景観」を生み出し、美しい里地里山の風景をかたちづくりました。昭和期の減反政策により水田転換畑での栽培も進み、現在では朝来市全域に広がっています。

資源循環型農業システムの牛糞堆肥に欠かせない但馬牛

岩津地区のパッチワーク状の景観

雪害対策として、畝に沿って簡易ネットで被覆

2. 里山の生態系の保全

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3. 紡がれる伝統種子と協働の精神

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